変われるってムテキインタビュー vol.31 SPINNS VITAGEあべのHoop店 桂 美樹

変われるってムテキインタビュー vol.31 SPINNS VITAGEあべのHoop店 桂 美樹

「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。

世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。

このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。

今回のインタビューはSPINNS VINTAGEあべのHoop店 桂 美樹さんにお話をお伺いしました。

私は「古着と出会って夢を見つけた」と思うようになった

ー 桂さんのSPINNSに入られる前までの出来事のお話をお聞かせください。

桂:小学校2年生から高校3年生までバレーボールをしていました。
高校もバレーボール推薦で入るくらいガチでやっていたので、自分があれやりたいこれやりたいというよりかは、幼い頃からバレーボール漬けの毎日を過ごし育ってきました。
だからというわけではないのですが、夢とかも考えたこともなかったです。
かなり厳しい部活を続けてきたので上下関係の大切さをはじめとして私自身の根本的な考え方を作ってくれたのはバレーボールでした。

桂:しかし高校3年の時これからバレーボールを続けていくのか、それとも自分がなりたいものに向かうのかの進路を決めなければいけなくなります。

桂:そんな時に母親から「女性も手に職をつけている方がいいと思う」という話を聞いて、これまでバレーボールしかしたことなかったけれど手に職をつけるために美容師の専門学校に入って、美容師になりました。

桂:しかしいざ美容師になってみると「手に職をつける」ということが目的だったことも関係あるのかも知れませんが美容師というお仕事自体に夢を抱くことができず、半年くらいで辞めることになります。

桂:それまでは「やりたいこと」を考えること自体があまりありませんでした。
でも専門学校に通っていた時に毎日私服を選ぶのが楽しかったことや、古着が好きだったので古着を着て学校に行ったら友達に褒められたりした体験が嬉しくて美容師になった後でも「私は服が好きなんだな」という感覚を忘れることなく、美容師を辞めた後アパレルで働こうと思いました。

桂:古着が好きだったので古着屋で働こうかとも思っていたのですが、古着も扱っていて昔から通っていたSPINNSに入社して「古着と出会って夢を見つけた」と思うようになりました。

出戻りさせてもらうのであれば絶対に前と違う働き方がしたい

ー SPINNSに入社してからはどんなことがあったのでしょう。

桂:入社して最初2年半くらい働かせてもらいました。
厳しい環境にはバレーボールで鍛えられているので耐えられるのですが、どちらかというとお店の運営に主体的ではないポジションにいたのかなと思います。
SPINNSの上司の方は関わろうとしてくださるのですが、私はあまり積極的関りを持ちたくなかったという感じです。
そんな中でもUSED担当長を任せて頂いたり、沢山の経験をさせていただきました。
でも古着屋で働きたいということで一度退社させてもらい岡山の古着屋さんに入ることになります。
しかしコロナの影響や様々なことが重なって続けていけない状況となり1年未満くらいで辞めてしまうことになり地元に戻りました。

桂:その後SPINNS三宮店の方と食事に行く機会があり、そのタイミングで戻っておいでと言っていただいてSPINNSに戻ることになって3年ほど経ちました。
SPINNSで最初に働いていた2年半の時は全然前向きな姿勢で働いていなかったので、出戻りさせてもらうのであれば絶対に前と違う働き方がしたいという気持ちでした。

他社だとあまり踏み込んでこないことにSPINNSは踏み込んでくる

ー 再度SPINNSで働くようになっていかがでしたか。

桂:これは一度辞めたからわかることだと思うのですが、他の会社だとあまり踏み込んでこないようなことをSPINNSでは踏み込んでくることが多いです。
他の会社で働くと逆にその踏み込んでこないことが「あ、これが当たり前なんだな」と感じることがありましたし、踏み込まれてこないことに寂しさを感じる自分もいたりしました。
そのような体験があったからこそ「また仲間に戻れるんだ」という思いが湧いてきて、そこからは仲間に戻れるのだったら、お店の役に立とうという姿勢で取り組むようになりました。
前働いていた時の上司の方もいらっしゃったのですが、以前とは違う関わり方ができるようになったり、いい方向に向かっていき社員になることになりました。

誰よりも人に優しくなろう

桂:そんなある日、身内の不幸と向き合うことになります。
辛い思いをしている人を目の当たりにし、2度とこんな思いをさせたくないし、幸せにしたいと思いました。
だからこそたった一度の人生「思いっきり楽しもう!」という反骨精神みたいな気持ちや感情が芽生えました。

桂:色々な感情の渦を経験する中で残ったのは「誰よりも人に優しくなろう」ということです。
ここから言葉に気をつけるようになったり、辛い思いをさせないように後輩に接したり、色々な原動力になっています。
慎重すぎて仲良くなるまでに時間がかかったりもしますけど。

何回も訪れる「完璧な瞬間」

ー 桂さんにとっての「ムテキ」とはどんなイメージでしょう。

桂:完璧です。
私は「今日も自分完璧」と思えることが毎日の目標なんです。
「このメガネにはこの帽子、この帽子にはこのヘンリーネック」みたいなこの組み合わせ完璧みたいな感じです。
これはファッションだけではなくて人との接し方とかも含めて、そういう「自分が完璧と思えたら完璧」という感覚というか。
これ言葉にすると難しいのですけど、そうなった時の自分が「ムテキ」という感覚というか。
殆どの場合が完璧ではありませんが「この私完璧」という瞬間があって。
だから一回だけではなくて何回も訪れる完璧な瞬間、それがムテキのイメージです。

プロフィール
桂美樹【miki】
兵庫県出身
SPINNS VINTAGEあべのHoop店担当
20歳で株式会社ヒューマンフォーラム(SPINNS)に入社。
23歳で一度退社し、24歳で再度入社。
店舗を5年ほど経験し、フランチャイズ本部SPINNS担当、SPINNS VINTAGEへ異動。
現在はSPINNS VINTAGEあべのHoop店で古着の最大限の魅力を提案し、ギミックを効かせた面白くて新しい表現を日々詮索中。

インタビュアー
大槻彦吾 (g5designs & Co.)
1973年千葉県生まれ。現在は横浜市在住。 転勤族の家庭に生まれ幼少期から27回の引っ越しを経験。
高校卒業後韓国に5年間留学。 アパレルメーカーにて11年間生産・営業部長を経験。退職後ヒューマンフォーラム入社。
5年を経て社内研修を体系化。「人間が人間らしく活きられる」をテーマにキャリア・評価制度・チームビルディングをメインに 現在はg5designs.co.を主宰して持続可能な組織開発にあたっている。