変われるってムテキインタビュー vol.7 越野愛子

変われるってムテキインタビュー vol.7 越野愛子

「変われるってムテキ」を世界中に。
それが、私たちスピンズのVISIONです。

世の中に服屋さんは星の数ほどあれど
私たちスピンズは「変われるってムテキ」を伝えたい服屋さん。
自らが変わっていくことで、自分の人生をクリエイトし
ワクワクを世界に伝えていく。

このインタビューは、そんな私たちの「変われるってムテキ」物語です。

 

今回のインタビューはSPINNS広島店店長をしている越野愛子さんにお話をお聞き致しました。

初めてSPINNSに行った帰りのエスカレーターで応募

ー 越野さんの今までで一番変わったというお話をお聞かせください。

越野:私が今までの人生で一番変わったと言えるのはこの会社に入った瞬間です。
入社した瞬間、働き出した瞬間からずっと変わり続けています。180度変わりました。
元々はファッションや服は好きでしたが、人間関係を築くのは得意ではありませんでした。
でも、なんか友達は元々多かったんです。友達には恵まれてたのですけど、その友達同士のいざこざであったりとか。そういうのは苦手でした。

越野:そんなある日、初めてそのSUPER SPINNS梅田HEPFIVE店にお客さんとしてお買い物に行きました。行った瞬間にそこで働いてるスタッフさんがすごいキラキラして見えたんですね。
すごいお店から出ている雰囲気というか、溢れ出てるエネルギーみたいなものに私はすごい惹かれて。
唐突に「自分もここで働きたい」と思って初めてSPINNSに行った帰り道のエスカレーターですぐアルバイトの応募をしたんです。

特にしたい事もないし、将来の夢もないみたいな感じ

ー 初めて入ったお店で働くことを決めた越野さん。どんなところに惹かれたのでしょう。

越野:元気さというか「いらっしゃいませ」のその声の感じであったりとか。もう本当にファーストタッチの一瞬の感覚なんですけど。なんか元気だな、明るいな、エネルギーがあるなみたいなゆっていう感じです。
ファッションというよりは、そういった内面から出てるものに凄く惹かれました。
直感みたいな感じです。初めてSPINNSに行った当時はまだ19歳でした。
その時高校を卒業した後だったのですが、高校も通信制で私の感覚だと卒業の単位だけ取れればいいみたいな感じで。就職とかも全然考えたこともなくて。
高校卒業して一年間は高校の時から続けてたショッピングモールの中にある飲食店でアルバイトを継続してました。お金稼げたらいいかなくらいの感覚です。とはいえ、このままじゃダメだなとも思っていたりもしてました。
でも特にしたいこともないし、将来の夢もないしみたいな感じでした。

越野:SPINNSに初めて行った日に応募して面接を受けさせていただきました。絶対受かりたいっていう気持ちしかありませんでした。そのSPINNSの面接は一時間くらいあったですが、自分が想像してた質問は一切されませんでした。
勿論、服は普段どこで買ってますかとかは聞かれますけど、そういうことよりは人生の色々な体験を聴かれて、そこから深堀りしていただく感じでした。
質問の中で「人生で感謝してる人は誰ですか」を聞かれた時に、そこまで見てくれてるんだな、そういうところで決めてくれてるんだなという面接が凄く印象的でした。
そして採用していただく事になります。初出勤の時に一日新人研修を受けた時に初めてスピンズに足を運んだ時感じた元気さの裏側を知りました。こういう背景があって、あの元気さやエネルギーが創られているんだという実感を得ました。
それから自分がお客さんに元気さを伝えられるスタッフになるためには、どうしていったらいいんだろうという風に考えて行動し始めたことが、自分の中で最初の大きく変われたエピソードに繋がります。

元気さが取り柄。だからこそ持つ悩み。

ー 元気さが取り柄だった越野さん。SPINNSで働いていく中で悩む事もあったのでしょうか。

越野:取り柄だと言えるくらい私は元気なタイプだったので、そこに対しては周りみたいになれるかなっていう不安はありませんでした。でもいざ働いてみると、その元気さしか取り柄がないなということに気がつきました。
その元気さと、何か生み出す事がやりたいけれど、そのやり方が分からないというか。
そういうところで結構悩みました。最初の1年ぐらいは人一倍元気な自信もあったので、みんなが結構しんどそうな時でも、自分は引っ張られずにお仕事できたのですが、人との関わり方がわからず悩みました。

越野:私は人の気持ち考えすぎてしまう傾向があります。気を使いすぎたりとか、顔色を伺いすぎてしまうところがあるんです。例えば何かお仕事お願いする時とかも「これをお願いしたら負担になるかな」「これしたら嫌かな」そういうことを考えすぎて頼めなくなってしまったり。そんな気を遣いすぎてしまう部分が人間関係得意じゃないのかなという風に感じる原因でした。
子供の頃からずっとそうだったので家庭環境とかの影響だと感じています。
でも人間関係って「こういう時はこうするんだよ」と、一から十まで教えてもらうものでもないですし、自分では頑張ってるつもりでも全然違う方向で頑張ってたりしていた感じがあります。
そのようにして上司の思いに答えられない結構数年続きました。
SPINNSを辞めたいとかは思わなかったんですけど、個人的には周りに抜かれてる感覚というか他の人はどんどん仕事が上達していく中、自分はどことなく止まってるなという事も感じてました。

越野:そんな時どうせなら落ち込みたかったです。落ち込んだ人の方が這い上がる力の強さがあるなと思っていたのですが、根っからの元気さが取り柄だからなのか、本当にそこまで落ち込めませんでした。真剣に受け止めてるのですけど。
その状況から「もしかしたら受け止めきれてないのかな」って、変に悩んだりもしました。
何故自分はこの状況でも前向きなんだろうって。逆にこれでいいのかなみたいな。
そんな中、違う店舗の人とお仕事したり、出張先で違う上司の方とお仕事していく中で色んな人の話とか悩みを聞くことが増えました。
その中で前向きなことって悪いことじゃないな、それは自分の強みかなと受け止められるようになりました。

自分の行動で誰かのためになるなら

ー 悩みながらも成長しSPINNSで働いていた越野さんに転機が訪れます。

越野:そのような日々を過ごしているうちに三年が経ちます。
そして、その当時オープンしたSPINNSとは違う業態のブランドである進化型古着屋”森”に異動になります。でもやはり同じ壁にぶち当たる事になります。今度はファッションの壁にもぶち当たりました。その当時は人間関係というよりは、部下との接し方が難しいなと感じていました。SPINNSにいた時も上手く出来ませんでしたけど。
そして第二の大きな転機が訪れます。”森”に半年間働いて、その後SPINNS広島へ異動すると決断をしたの事が第二の大きな転機になります。

越野:SPINNS広島への転勤の話を頂くまでは”森”で働くことは楽しいけど、自分には”森”というブランドは自分に合っていないなと感じていました。SPINNSが醸し出す元気さに惹かれて入社したけど、”森”というブランドは元気さというよりファッションを追求するところに重き置いてたので自分の場所ではないかもと、どことなく感じていました。
でもSPINNSに戻ることが「逃げ」になるんじゃないかと自分の中で葛藤がありました。
そのタイミングで偶然SPINNS広島への異動のお話をいただきました。
それまではひとり暮らしもしたことありませんでしたし、関西から出ることですら考えたこともありませんでした。ですので即答は出来ませんでしたが、自分の行動で誰かのためになるならという気持ちでSPINNS広島店への異動を決断する事になります。

「自分で決める」ことの大切さ

ー 広島店への移動を決めた越野さん。そこで事件が起きます。

越野:そんな中、いざ広島に行くという直前に自分の受け取りミスと言うか、自分が思ってた経緯と話が違うことを聞いてしまい転勤の実情と言ったら変ですけど、その内容が自分が思ってた内容というか、意味と違っていて。そんな「誰でもいいのであったら、じゃあ行きたくない」みたいな受け止め方をしてしまう事がありました。
とても生意気ですけど、当時は何故かそう思ってしまった自分がいました。誰でもいいから異動みたいな感じのちょっとひねくれた受け止め方をしてしまった時に、別の部署の上司の方にその事を相談する事になります。

越野:その時のミーティングの内容をとてもよく覚えています。その時に相談した時に、その上司の方は私が仕事に対して何に重きを置いてるかというのを話してくださいました。
「愛子の場合は、人に対して幸せを届けるとか、人に対して何かをしてあげること、相手が喜ぶことで幸せを感じてるのであれば、究極職業もアパレルじゃなくていいのじゃないかな」みたいなお話をして下さりました。
究極の話だと思いますけど、その話を言われた時「確かに」と納得感がありました。
自分は今アパレルでスピンズを選んで働いているけど、自分がやりたい仕事って何だろうって考えてみたら、本当にアパレルじゃなくても、飲食店でもコンビニでも何でもいいなと思ったんです。
その時、自分は職業にこだわりがないんだなという事に気がつきました。

越野:でも自分がスピンズを選んで入社してるってことは、自分で決めて決断して行動した結果だから、今回の広島もその気持ちに近いというか、なんて言ったらいいか言葉が出てこないですけど「自分で行く」って決めることに意味があると感じました。
そして、そこで何かしらの幸せを人に提供できれば、それこそが自分が一番やりたいことが出来ているのじゃないかなという感覚に繋がり、その言葉が自分の中の大きな転機になりました。
その経験から自分で決断することの大切さを感じて、広島に来てからはそれを一番重きをおいて仕事をしています。

最初にSPINNSに触れた自分の体験をお客様へ

ー 広島店で働き始めてからは順調だったのでしょうか。

越野:広島に来てからも結構大変なことは勿論ありました。今までとは環境が違いすぎたので。
人に幸せを届けるために働いていると思ってたけど、よく考えてみたら私は一緒に働く仲間が好きで、そこにお客さんを視野に入れてなかったということに気づきました。それこそ一番大切なはずなのに仲間に個執しすぎてる自分がいたり。
いざ広島に来て全然違う仲間と仕事をする事になって「自分は今まで一緒に働いてた仲間が好きなんだな」ということにも気づきました。
でも「じゃあ今一緒に働き始めた新しい仲間をまずは大好きになろう」という行動に移せています。今まで人のことを好きになるって、意識的にしたことがなかったので大きな変化だなと感じます。

越野:これまで入社してSPINNSで働いてきた人生で、選択を与えられて決めたことはありましたけど受け身だったように思います。
でも広島に来た時に「これからは自分で決断をする」という事を決めて来ました。
だから何をするのも全て自分の決断に責任があります。
人間関係をまた築き直すのも自分の行動次第ですし、自分が何をすると決めてどう行動するかで変わってきます。
今思えば広島に来るまでの自分は決断することが苦手で、与えられたことにイエスと答えるだけでした。
そんな生き方より自分から行動することが大事なんだという事を身に染みて体験させていただきました。そのお陰で自信がついたと思います。
店長になって一緒に働く仲間とどのようにしたら一番ベストな状態で、お客さんを喜ばせれるだろうということを考えるのがとても楽しいです。

越野:これからはコロナ禍も経験してる中でスピンズ広島店だけじゃなくて多くの仲間で盛り上げていきたいと考えています。私が一番最初にSPINNSにお客さんとしてきた時感じたその元気とかエネルギーが、今こそ大事だと感じています。それをもっと多くのお客さんに届けれるように。自分はどういう行動すべきなのかという事を考えながら毎日お仕事してます。

毎日小さなことから変わり続けていくこと

ー 越野さんにとっての「ムテキ」とはどのようなイメージでしょうか。

越野:「チャレンジすること」です。私は元々は安全圏にいたい挑戦したくない性格でしたけれど、毎日小さなことから変えていくことで私はずっと変わり続けてる気がします。元々の自分とは、今では全然違う性格だなと自分でも感じるくらい変わり続けてられるのは毎日チャレンジしているからだと思います。そうしていたら失敗しても学びに変わる。これって「ムテキ」なんじゃないかなって今は思います。

プロフィール 
越野 愛子
兵庫県西宮市出身
SPINNS広島店 店長 
19歳で株式会社ヒューマンフォーラムに入社 SUPER SPINNS梅田店に勤務しその後新規事業部に部署異動。
人材育成などの経験を経て現在はSPINNS広島店の店長として活躍中。 
SPINNSのコンセプト「主張がスタイルをつくる」、「変われるってムテキ」を沢山のお客様に伝えれるよう
一緒に働く仲間と楽しみながら日々お仕事してます!
インタビュアー 
大槻彦吾 (g5designs & Co.)